マザーウォーター。震えた心臓が落ち着きを取り戻す映画 | ジャミラ!  

マザーウォーター。震えた心臓が落ち着きを取り戻す映画

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あしたへは、ダイジなことだけもってゆく。

遂に観てまいりましたマザーウォーター。

川崎での舞台挨拶に行こうかと、憧れの小林聡美さんもたいまさこさん拝みたさに悩んだけれど

なんだかんだで大人一枚2600円近くしてしまうため諦めて

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前売り券というものを知り合いの方から900円で譲っていただいちゃった。

映画ってボク好きですが、映画観にいくのだって好きですが、

前売り券なんて買うことは滅多にない。おそらく人生で二度三度のものでしょう。

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公開前日から日本テレビの情報番組では小林さんと小泉さんが立て続けに登場なさったりと

プロモーションにも力を入れておりましたよ俄然興奮。

さて始まったマザーウォーター。

台風のそれた翌日、久々に晴れ間がのぞいた清清しいタイミングで。

最寄の駅でだって上映してるのに、わざわざバイクで一時間ぬっとばして川崎へいくのも清清しい。

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いつもに増してゆるゆる・・・何も起こらない。

何も起こらないんだけれども皆それぞれに何かを経て、何かを思って、何かを抱えていて

そんな人達が京都で袖ふりあった他生の縁でつながってゆく。

今回もまたもたいまさこさんの役どころがとんでもなくミソ。ツボ。味噌壷。

相変わらず飯は美味そうだし、ウィスキーだって飲めないのに美味そげにみえて大変だ。

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そして物語の核となるのがどこの馬の骨だか定かでない赤子、ポプラ

なんだこいつの可愛さは。

人見知りを一切しない上に終始笑顔。赤子は平和、平和は赤子です。

この世は赤子がいるから混沌と憎悪にまみれていてもどうにか進んでいけるんだな

とか思いました。

新キャラの小泉さんと、永山なんたらさんもすうっととけこんでいらっしゃいました。

え永山なんたらって瑛太の弟なのか。しらんかった。

「罪とか罰とか」で殺人鬼の警察官やっとる人、という認識しかございませんでした。

いわれてみると似ている気もする。

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そんなわけで、今作もまた、言葉の端々にぐっとくるものがちりばめられておりましたよ。

日本社会で、いわゆる日本人として生きてゆくと、どうしても疲れてしまうから

こんな映画が必要なのでしょう。

日本人は気い張りすぎなんだよ。

それでは最後に、小林さんのマハラジャダンスでお別れしましょう。



大好きなインドに大好きな小林さんが、いてはる!しかも若干前のめりで!

ダンスうますぎます。改めて女優の底力を知る。関根さんも若っ。

こういう番組もっと作れ今のテレビ。

ああちょっとここ数日寝ても覚めても小林聡美です。ぶっこふでエッセイも買っちゃった百円。

そして今またかもめ食堂をみて片桐はいりさんにも見入ってしまうおれ。

女優って、素晴らしい。


あ、この映画、自宅で美味い飯とかコーヒーとか茶菓子とかもぐもぐ食べながら

観るのが一番だということを添えておきます。

映画館だと腹が鳴ってしようもないんだから。