罪とか罰とかケラリーノとか
成海璃子さんはいいね。ありゃ別嬪だ。そして犬山イヌコさん。大好きな女優さんでい。ん?監督、
ケラリーノサンドロヴィッチって、ああ犬山イヌコ!そりゃ観ねば。だってこの監督あんど犬山イヌコ作品
ってこれ
おもろかった映画「1980」の監督あんどキャストやんさ!で、観ましたよ罪とか罰とか。
売れないグラビアアイドル円城寺アヤメがコンビニで自分のグラビアページだけ逆さまになっているのに
腹を立て、立てついでに万引きしちゃって、そしたらひょんなことから一日署長に任命されて・・・
というお話。どういうお話。最近ありがちな「奇をてらった」系統の映画によくありそうな設定では
ありますが、巧いんだこれが。脇々に出てくる錚々たる面子の小気味よい脇っぷり。
でそれが最後に奇妙につながって元カレは現職刑事の連続殺人鬼なのに、一緒にスカウトされた
冴えない女の子だったはずの耳川モモはバカ売れで引け目感じてたのに、段田安則トラックに
撥ねられて死ぬのに、佐藤江梨子も三階から突き落とされて死ぬのに、なんだろう
心地よさげに、ハ、はっぴーえんど?みたいなことになります。
ケラリーノさんの手腕でしょう。
似た系統の好きな監督で、三木聡さん、(時効警察とかの。ケラリーノさんもですが)
がいらっしゃいますが、
ツタヤないしゲオ行って驚いた、ボクが日本におらぬ間におびただしい数の映画を撮ってらっしゃる。
でDVDになってらっしゃる。片っ端から観ましたとも。
「図鑑に載ってない虫」「転々」「インスタント沼」。あ、そんなおびただしくもなかった。
「ダメジン」はまだ拝見しておりませんが、以上三本みた。
んが。うーんいまいちじゃったのよ。訳の分からない設定自体は面白いのですが
こう、「時効警察」とか「亀は意外と速く泳ぐ」のようなテンポのよいクスっと笑いが・・・あんま。
だったもんで、その流れで今回のこの罪とか罰とか、もあまり期待はしてなかったのですよ。
同じく成海璃子さん主演、竹中直人さん監督のコメディ「山形スクリーム」までもが微妙だたから尚更。
で観たらこれだよオモロいんだよちきしょー。まあちきしょーってこともないんですが。
皆芝居上手だしなんだかなー 間 が凄く絶妙な気がいたしました。これ。
そもそもケラリーノサンドロヴィッチてなにじん?
ウィキウィキ。
・・・・ん?
東京都出身。本名は小林一三。妻は緒川たまき。
ん!
本名は小林一三。妻は緒川たまき。
一通り全部驚いた・・・。そうだったのね・・・てっきり日本語が堪能なドイツ人だと思い込んで
いました。全く根拠もないままに。
もともと舞台の人だったのですね。だからうまいんだ。間とかも。だからキャストもちゃんと
芝居できる人ばかりなんだ。納得。
とあれこれ偉そうに語る私はカメラを向けられた途端カッタくなる大根役者。あ違う大根。