全てをバカにしているバカ映画Borat
今週はデーヴイデーめっさ借りるおれ。
実家のテレビが時代の波に乗り
一気に一挙に。大丈夫なのかあんな大画面が我が家に鎮座して・・・。
で、ブルーレイを借りずに、アバターを借りずに、スペクタクルモノを借りずに
なんでこんなの大画面でボラット・・・。
カザフスタン国営放送のレポーター「ボラット」が、アメリカ文化を学ぶために
助手アザマットと共にUSあんどAに乗り込み・・・なのですが
途中で、いやもうアタマの方で趣旨変わっちゃう。
偶然テレビで見かけたUSあんどA的美女、パメラ・アンダーソンに一目惚れ
彼女を娶り、処女を奪うために目的地をNYから急遽、強制的にカリフォルニアに変更
アメリカ横断の旅へ出てもうドタバタというかグチャグチャ、のドキュメンタリー、仕立ての映画。
何もかもをバカにした内容に国際問題にまで発展したそうですが、
こらなりますよ。
ムスリムも黒人も白人もアメリカ人もカザフ人もゲイも動物愛護もクリスチャンもペンテコステ派も
全部バカにしてますこれ。
こら見る人が見たら怒るの当たり前やろがな・・・
昔のボクならただただバカ笑いしとったでしょうが、色々知ってしまった今観たらば
苦笑い時々バカ笑い。
しかも一番お下劣な、ボラットとアザマットが毛むくじゃらでおでぶな裸体をさらして
まるでファック中のようなケンカをしている場面で
うちの父ちゃんと母ちゃん帰ってきて若干引いちゃってんだからね。
間悪すぎるよね、中華茶の間で、46インチの大画面でこれ観るんじゃね。
気まずさを伴わない環境と連中で鑑賞するとお楽しみいただけるのではないかと。
どこまでが仕込みでどこまでがぶっつけなのかハラハラするドキュメントっぷりは秀逸です。
ひょっとして、あえて差別表現や不適切表現を色濃く映し、
国際問題にまで発展させて抗議や反感を買うことで、
人々に「こういうことが実際に起こって、こういう差別的な人々が実際にいる」
と認識させるというのを目的として完全に計画的に作られたのではなかろうかい?
だとしたらこれは相当カシコい、素晴らしい作品です。でなけりゃ本当に酷い。